








名古屋には「女子大御三家(SSK)」と呼ばれる、地元で長年にわたって絶大な信頼を誇る名門女子大学があります。金城学院大学と椙山女学園大学は、まさにそのSSKを構成する存在です。
しかし近年、少子化や共学志向の高まりを背景に、女子大学全体が学生募集に頭を悩ませているのは全国共通の課題。名門とて例外ではありません。
そのふたつの大学が同じ日にオープンキャンパスを開催しオープンキャンパスに人を呼びこもうという本プロジェクトでは、メインビジュアルのキーコピーからグラフィックデザイン全般まで、まるごと担当させていただきました。
最大のミッションは、それぞれの大学が長年かけて育んできた個性やブランドをきちんと守りながら、「女子大学のオープンキャンパスへ行ってみよう」という大きなうねりをつくり出すこと。そしてその先にある、応募者の増加という具体的な結果につなげること。進路という人生の分岐点に立ったばかりの高校生たちの背中を、そっと、でも力強く押せるような言葉とビジュアルを追求しました。採用したコピーのひとつが「私を選ぶのは、わたし。」。誰かに決めてもらうのではなく、自分の意志で未来を選んでほしい——そんな想いを込めた一文です。
そしてこの案件は物理的な意味でも「大きな仕事」でした。
長く続く駅ホームの壁面パネル、柱巻きなどなど、視覚的なインパクトが問われるダイナミックな媒体が並びます。Webの画面上とはまったく異なる、リアルな空間における圧倒的なスケール感。遠くからでも目を引き、近づいてもディテールが崩れない——その両立を意識しながら、緻密にデザインを仕上げていきました。
クライアントは名古屋、こちらは東京。複数の大学それぞれのご要望やブランディングの方向性を丁寧に集約していくプロセスが不可欠だったため、オンラインで何度も打ち合わせを重ねました。画面越しに顔を合わせ、デザインの意図やコピーのニュアンスをリアルタイムで共有しながらディスカッションを繰り返す。その積み重ねで両大学が誇りを持てる統一感のあるクリエイティブへとつながりました。
Client : 株式会社大学通信
Category : Graphic Design
Date : Jun / 2024